共培養実験で、セルカルチャーインサートでは結果が出なかったのに、同じ条件でNICO-1にしたら面白い結果が出たとの情報をいただきました。
それをきっかけに、何故?と考えてみたところ、インサートの底面はフィルターなので、細胞数が多くなれば細胞自体でフィルターを覆ってしまいます。そのため共培養しているようで、共培養していない状態になっている可能性があることに気が付きました。NICO-1のフィルターは、培養面に対して垂直であり、細胞は接着しない構造になっています。そのため、液性因子が自由にフィルターを通過します。気がついていなかったNICO-1のメリットであり、現在、これらの事象を科学的に証明する実験系を考えています。高額な測定器も大学に導入されましたので、早速取り掛かるつもりです。結果が出ましたら、ご報告したいと思います。