弊社のNICO-1用フィルターは、蛋白質が比較的低吸収なフィルターです。但し、弊社での検討の結果、メディウムに晒してないフィルターは、より多くの蛋白質がフィルターに吸着していることが判明しました。メディウムに晒してからであれば、蛋白質のフィルターへの吸着が低下することが判明しています。

NICO-1_フィルター用フライヤー

使用方法について)

弊社では、70%エタノールで滅菌したのち、PBS及び培養用メディウムで洗浄した後NICO-1にセットしています。

70%エタノールとメディウムにフィルターを浸す時間ですが、1分以内よりそれぞれ、5分~10分の方が、たんぱく質やエクソソームの通過量が安定することが判明しました。推定ですが、短時間だとフィルターの孔の部分へのメディウムへの置換が十分行われない可能性があります。フィルター孔部分に空気やアルコールが残存していると、フィルターの性能が発揮できない可能性があります。通常は圧がかけられるフィルターですが、共培養では圧が小さいため、そのようなことが起きると推測しています。

推奨プロトコル

①フィルターを70%エタノールに数回すすぐようにしてから、5分以上浸す。

②PBSあるいは滅菌水でフィルターからエタノールを取り除くためにすすぐ(省略可)。

③使用するメディウムに5分以上浸す。

④すすぐようにして取り出す。

⑤フィルターをNICO-1にセット。