ニコイチドットインフォのホームページに、共培養で検索されて到着されている方が多いようなので、共培養についての解説を少し加えました。

検索キーワードでいうと、「共培養」や「共培養 免疫染色」で検索されている方が意外と多いようです。今後は、共培養で免疫染色される方のためのTipsも増やしていきたいと思います。

NICO-1は、ポリスチレン製の本体です。自家蛍光が問題になることあると指摘があるポリスチレンですが、通常の蛍光強度では、自家蛍光が問題になったことはありません。発現量が少なく、蛍光強度を強くしないといけないような系では、自家蛍光の影響が入ってくる可能性があります。もともと通常のFBS入りの培養溶液自体も自家蛍光に影響を与えるとされています。自家蛍光の影響を下げるために、培養溶液の工夫も有効です。弊社の実験では、ポリスチレンの影響より、培養溶液の影響の方が自家蛍光に与える影響が大きかったです。蛍光観察用の無色透明の培養溶液に変えて観察すれば、かなり綺麗な像が取れました。顕微鏡の性能にも影響されますが、対物40倍まで観察できています。(注:顕微鏡及び対物レンズの種類によります。長焦点対物レンズをお勧めします)

自家蛍光の影響を最小限にしたい方や高倍率での観察を必要とする方のために、もうしばらくしたら高倍率用のガラス底面のNICO-1 HMが登場しますので、そちらが利用可能になります。ガラス底面で、厚みも薄く、油浸レンズも使用可能になります。もうしばらくお待ちください。