お客様からお問い合わせがありましたので、フィルターの前処理の違いによる蛋白通過性について検討してみました。

検討の結果、100%エタノール1分前処理を現時点では推奨させていただきます。何もしないより、エタノールに浸した方がタンパク質の通過性は少し良さそうです。超音波処理したフィルターが最も通過性が良い結果でしたが、現時点では孔への物理的な刺激の影響について検討できておらず、非推奨とさせていただきます。弊社発売のフィルターはポリカーボネート性ですので、アルコールには耐性があります。また、牛血清アルブミン(BSA)での検討ですが、0.6μm孔系のフィルターを介した通過にはある程度時間を要するため、細胞を一方の容器のみに入れた場合などは、細胞の代謝物はA,Bの容器で濃度差が解消しない場合があることにご注意ください。今回の実験は、細胞をおいていません。サイズが小さいものであれば、かなり短時間でフィルターを通過します。通過する物質により異なりますので、ご自分の実験系でご確認されることを推奨します。

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